今は様々な派遣会社があり、保育士のための派遣会社も数多く存在します。派遣会社を通して働くメリットは給料がパートよりも比較的高いことです。
直接雇用されるパートや非常勤の方の方が給料は高そうですが実はそうではありません。派遣会社を通した方が時給は高いことが多いです。
ただ、人手が要らなくなった時に真っ先に切られるのは派遣社員です。人手が足りない期間だけ便利に使えるのが派遣社員というわけです。
そのため、派遣社員は勤務先での待遇が悪いことも多いようです。保育園で働いていて雑用ばかりやらされるなんてこともあるようです。
今回は保育園で派遣社員として勤務していた女性にアンケートに協力していただきました。今後保育園で勤務したいと考えている方の参考になればと思います。
派遣社員で保育士として働いて感じた不満
私は和歌山県に住む30代で現在、在宅で仕事をしています。この在宅での仕事をするまでは、派遣社員として保育士として働いていました。
私は短大卒業して免許を取得したのですがすぐには保育士にはなりませんでした。その代わり派遣会社に登録をして仕事をこなしていました。
いろんな仕事をする中で、やはり保育士の仕事をしてみたいと思い「ほいく畑」という派遣会社に登録をして働くことになりました。
ただ、思っていた以上に大変な仕事でした。大変というよりも理不尽と言う方が適切かもしれません。
掃除や雑用は派遣社員の仕事
私が働いていた保育園では派遣社員が日々の清掃や雑用をほとんど全て行っていました。正社員の先生方は手伝ってもくれませんでした。
また、先生方の休憩時のお茶やお菓子の準備などもしなくてはならず、非常に理不尽だと感じていました。
正社員の保育士が偉そう
また、自分達が正規で入ったのがそんなに偉いのかと言いたくなるような偉そうな態度をとられたり、私が子供の飲み物を誤ってこぼしたりしたときには「先生なのにぼんやりしていちゃだめだ」と叱責されたりしました。
あと、もう少しで次の段取りをしようと時計を少し見ただけで「やる気がない」と言われたり、少し手のかかる子供の世話を押し付けられたりもしました。
その保育所では、毎年マラソン大会があり、ちょうどその時期に入ったので、いくつかのグループに分かれて走っていたのですが、私は正直運動神経があまり良くなく、走り終えたあとしんどそうにしていると「若いのに体力がなくて役立たずだ」と言われたりしました。
製作仕事も派遣の仕事
制作の仕事も私たちにばかり振ってきて「これは先生がまだ若くて色んな経験を積んでもらいたいから仕事を振っているんだ」と自分が正論めいたような口振りで言われました。
たくさんの仕事を任されていて給料も正規の先生方より安いのは、おかしすぎると同じ派遣社員の同期とよく愚痴をこぼしていました。
また、園長にも相談に行きましたが、全然相手にされなくて、むしろ「そのように叱責されるあなたが悪いんだ」と言われてありえないと思いました。
派遣社員として働いた日々は奴隷のようだった
派遣社員だからという理由だけではないかとは思いますが、私に対する正規の先生方の嫌がらせが多くありました。
初めてシフトに入ったときに掃除をしていたら急に教室に入ってきて、私の掃除の仕方を見るなり「掃除の仕方も知らんとはこの先が思いやられるわ」といって同じ正規の先生に「掃除の仕方も知らんから教えたってよ、ありえへん。」と愚痴をこぼしていました。
また、保育園外でぐずる子供の対応は決まって派遣社員の私たちばかりで、自分はあまり手のかからない子供とスタスタ先に行ってしまいます。
やっとのことで子供をなだめて保育園に戻ると「遅いから何かあったら私の責任になるからもう少し早く歩けるように促して」というようなことを言われたこともありました。
また、製作に対しても度々文句を言われました。「センスがない」と作り直しを強要されたりしたこともありました。
また、自分が子供に優しく接してあげたいと思っても、正規の先生に「甘やかさないで、子供にナメられるから」と言われました。
本当はもっとおおらかに優しい言葉をかけて子供に接したいと思っても、派遣社員の発言権利の無い自分の保育に関しての思いはやはりは通らないので、心のなかで子供に「ごめんね」と思いながらキツイ態度で接していました。
あと、お茶汲みのようなことも派遣社員はさせられていたので、本当に安い給料で体力もメンタルもすり減らしながら奴隷のように働かされていたので毎日が辛く休みの日が待ち遠しい日々でした。
保育士の派遣から転職してストレスフリーな仕事を見つけた
毎日が辛く地獄のような日々でしたが、派遣の担当者の方が非常に相談や愚痴を聞いてくれたので何とか頑張っていました。
しかし、どうしても集団生活のなかで働いていたので、子供から色んな季節の流行病をもらっては病院に行かなくてはならないことが多くありました。
そのようなことで使えるような別途でのボーナスもなく、給料が安い上に毎度毎度かかる医療費に生活自体も非常に大変でしたので、見切りをつけて辞めようと考えていました。担当していただいた人が異動で変わると同時に私も退職しました。
わずか1年あまりでしたが、その事がトラウマで二度と保育業界では働きたくないと感じて、極力人と接しない業界で働きたいと考えました。
少し慕ってくれていた子供に対しては後ろ髪を引かれる思いでしたが、自分の限界に踏ん張りが効かないと感じたので子供たちには申し訳ない気持ちでしたが辞めることにしました。
まだ20代前半で困窮しかねた私を見かねて両親が実家に帰ってくればいいと言ってくれたので、言葉に甘えて実家から通えそうなところで仕事を見つけることにしました。
給料はそんなに高くはありませんでしたが清掃の仕事をすることに決めて、就職活動をしました。無事清掃業で働くことが決まりました。
そこでは自分一人で現場を任されていたので、はじめのうちはこんなんでいいのかと自分の仕事の出来映えに不安でしたが、慣れてくれば独りぼっちなので非常に毎日がストレスフリーでした。
今はもっとストレスフリーな在宅の仕事をしています。一昔前だと考えられないですが、私のような素人でも仕事をもらえて働くことができています。
在宅で誰でも稼げる時代が来たんだと思います。私のよう人と極力接したくない人にはうってつけだと思います。
在宅ワークで自由な働き方ができる時代
私も派遣の保育士として辞めてから、ずっと本当の自分がどのように進みたいのかわからず試行錯誤の10年間でしたが、今やっと自分に正直な働き方で仕事が出来ているなと感じています。
色んなところを受けては辞めての繰り返しだったので、そんな自分が当時は嫌で受け入れ難かったですし、周りもさすがに仕事は外でするのが当たり前だったので家で仕事するなど考えもなかったのです。
しかし、最近はテレワークの普及で、在宅で仕事をすることも当たり前になりつつなってきたので、思いきって誰にも相談せずに自分の出来そうなことで家で仕事を始めようと開始しました。
始める前は誰でも自分にできるのか不安で躊躇したくなると思いますが、思いきって自分が本当にやってみたいことであるならばどんどんチャレンジすることも大切かなと思います。
たとえそれが上手くいかなかったとしても自分の経験として糧になるので前向きにやってみることをオススメします。
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