「子どもが好き」という気持ちを仕事にしたい、そう思って保育士を目指す方は多いですよね。
でも、いざ保育士免許の取り方を調べてみると、いろんな方法があって「結局、私にはどれが合ってるの?」と迷ってしまうことはありませんか?
実は保育士の有効求人倍率は常に高く、全国で2.0倍を超えることも珍しくありません。
この記事では、3つの取得ルートを徹底比較し、あなたの学歴やライフスタイルに最適な方法を見つけるお手伝いをします。読み終わる頃には、保育士になるための具体的な一歩が明確になっているはずです。
保育士免許について、最初に知っておきたいこと

保育士として働くためには、まず「保育士免許(保育士資格)」が必要です。なんとなく知っているけれど、具体的にどんな資格なのか、どうやって取るのか、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
ここでは、保育士免許の基本と、取得するための3つの大きなルートについて、わかりやすくお伝えします。
自分に合った道を見つけるための第一歩として、まずは全体像を掴んでみてくださいね。
国家資格だから安心、保育士免許を持つ3つのメリット
保育士免許は、国が認めた専門知識と技術を持つ証明となる「国家資格」です。これを持っているだけで、たくさんのメリットがあるんですよ。
具体的にどんな良いことがあるのか、見ていきましょう。
主なメリット
- 全国で通用する
- 社会的信用が高い
- 更新不要の一生モノ
一度取得すれば、結婚や引っ越しで生活の場所が変わっても、全国どこでも保育士として働けます。
また、国家資格であるため社会的信用度が高く、就職や転職で有利になることが多いんです。
さらに、教員免許のような更新制度がないため、一度取れば一生使えるのも大きな魅力ですよね。
全国どこでも働ける安定性が魅力
私の友人は、結婚を機にご主人の転勤についていくことになりました。それまで勤めていた会社を辞めなければならず、新しい土地での仕事探しに不安を感じていたそうです。
でも、大学時代に取得していた保育士免許があったおかげで、すぐに近所の保育園で仕事を見つけることができました。「どこへ行っても仕事がある、というのは本当に心強い」と話していたのが印象的です。
ライフステージの変化に対応しやすいのは、国家資格ならではの強みですよね。
「先生」と呼ばれる、やりがいと社会的信用
保育士は、子どもたちや保護者から「先生」と呼ばれ、頼りにされる存在です。これは、国家資格を持つ専門職としての社会的信用の証でもあります。
子どもの成長を間近で支えるという大きなやりがいに加え、社会的に認められた仕事であるという誇りは、日々のモチベーションに繋がります。責任は大きいですが、それ以上に得られるものがたくさんある仕事だと言えるでしょう。
専門知識を活かして社会に貢献できるのは、素晴らしいことだと思いませんか?
自分に合うのはどれ?3つの取得ルートを比べてみた
保育士免許を取得するには、大きく分けて3つのルートがあります。どのルートが自分に合っているかは、現在のあなたの状況によって変わってきます。
それぞれの特徴を比較して、自分にピッタリの道筋を見つけてみましょう。
3つの取得ルート
- 養成施設を卒業
- 保育士試験に合格
- 職業訓練を活用
「養成施設」は、大学や短大、専門学校のことです。卒業と同時に資格が取れるのが最大のメリット。
一方、「保育士試験」は独学や通信講座で学び、年に2回の試験に合格する方法です。そして「職業訓練」は、ハローワークを通じて費用を抑えながら学べる制度です。
それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解することが、後悔しない選択の第一歩になります。
確実に資格を取りたいなら養成施設
高校生や、時間に余裕のある大学生、学び直しを考えている方で、「絶対に保育士になりたい!」という強い意志があるなら、養成施設の卒業が最も確実なルートです。
決められたカリキュラムを修了し、実習を経験すれば、卒業と同時に無試験で資格が取得できます。
クラスメイトと一緒に学べるので、モチベーションを維持しやすいのも良い点ですね。実践的なスキルもしっかり身につけたい人に向いています。
働きながら目指すなら保育士試験
現在、別の仕事をしている社会人の方や、家事・育児で忙しい主婦の方には、保育士試験ルートが人気です。通信講座や市販のテキストを使って、自分のペースで学習を進められます。
働きながらでも、すきま時間を活用して資格取得を目指せるのが最大の魅力です。費用を比較的安く抑えられるのも嬉しいポイント。
ただし、合格率は20%前後と低めなので、計画的な学習と強い意志が必要です。
最終学歴で変わる?受験資格について知っておくべきこと
保育士免許を取得する上で、特に「保育士試験」ルートを選ぶ場合に注意したいのが「受験資格」です。実は、最終学歴によって受験資格が異なるんです。
ここでつまずかないように、事前にしっかり確認しておきましょう。
学歴別の受験資格
- 大学・短大・専門卒
- 高校卒業
- 中学卒業
大学・短大・専門学校を卒業(または在学中)の方は、保育と関係ない学部・学科でも基本的に受験資格があります。高校卒業の方は、卒業年度によって条件が異なります。
平成3年3月31日以前に卒業した方はそのまま受験できますが、それ以降に卒業した方は2年以上の実務経験が必要です。中学卒業の方は、5年以上の実務経験が求められます。
大卒・短大卒なら学部不問でOK
四年制大学や短期大学、2年制以上の専門学校を卒業している場合、学部や学科に関わらず保育士試験の受験資格が認められます。例えば、文学部や経済学部を卒業していても問題ありません。
これは、社会人になってから保育士へのキャリアチェンジを考える人にとって、大きなメリットですよね。私も最初は「福祉系の大学じゃないとダメなのかな?」と思っていましたが、この条件を知って安心したのを覚えています。
高卒の場合は実務経験が必要になることも
高校を卒業した方が受験資格を得るには、少し注意が必要です。平成3年3月31日より後に高校を卒業した場合、「児童福祉施設」で2年以上かつ2,880時間以上の実務経験が求められます。
この実務経験に該当する施設は、認可保育所だけでなく、学童クラブや児童養護施設なども含まれます。保育補助などのアルバイトをしながら実務経験を積み、受験資格を得るという方も少なくありません。
3つのルート別、保育士免許取得までの具体的な道のり

保育士免許を取得するための3つのルート、それぞれのメリット・デメリットが少し見えてきたでしょうか。ここからは、それぞれのルートについて、さらに一歩踏み込んで具体的に解説していきます。
どんな流れで資格取得に至るのか、どんな人に向いているのかを知ることで、より自分に合った選択ができるようになりますよ。あなたのライフプランと照らし合わせながら、じっくり考えてみてくださいね。
ルート1:学校に通って保育士免許を取る方法
まず最初のルートは、厚生労働大臣が指定する「指定保育士養成施設」を卒業する方法です。大学、短期大学、専門学校などがこれにあたります。
学校で必要な知識と技術を学び、実習を経験することで、卒業と同時に保育士免許を取得できます。
試験なしで確実に資格が取れる安心感
このルート最大のメリットは、何と言っても「卒業すれば無試験で資格が取れる」という確実性です。合格率が約20%の保育士試験を受けずに済むのは、大きな安心材料ですよね。
学校のカリキュラムに沿って学べば、自然と必要な知識が身につきます。また、ピアノや絵本の読み聞かせといった実践的なスキルも、授業の中で基礎から丁寧に教えてもらえます。
同じ目標を持つ仲間と一緒に学べるので、モチベーションを保ちやすいのも魅力です。
時間とお金、どのくらい見ておけばいいのか
一方で、デメリットとして挙げられるのが時間と費用の問題です。通学期間は、短期大学や専門学校で2〜3年、大学なら4年かかります。
学費も、国公立か私立か、大学か専門学校かによって大きく異なりますが、年間100万円以上かかるケースも少なくありません。働きながら夜間部や通信制に通うという選択肢もありますが、それでも一定の時間と費用は必要になります。
まとまった学習時間を確保でき、経済的にも計画が立てられる方向けのルートと言えるでしょう。
ルート2:保育士試験にチャレンジする方法
次に紹介するのは、年に2回実施される保育士試験に合格して資格を取得するルートです。学歴などの受験資格を満たしていれば、誰でも挑戦できます。
独学や通信講座、資格スクールなどを利用して、自分のペースで学習を進められるのが特徴です。
試験の構成
- 筆記試験(9科目)
- 実技試験(3分野中2つ)
筆記試験はマークシート形式で、9科目すべてで6割以上の得点を取る必要があります。一度合格した科目は3年間有効なので、数回に分けて合格を目指すことも可能です。
筆記試験をすべてクリアすると、実技試験に進めます。音楽、造形、言語の3分野から2つを選択して受験します。
今の生活を変えずに目指せるのが魅力だった
このルートの最大のメリットは、今の仕事や生活スタイルを大きく変えずに資格取得を目指せる点です。転職を考えていた私の同僚は、日中は会社員として働きながら、通勤時間や休日に通信講座で勉強していました。
「学校に通い直すのは経済的にも時間的にも難しかったけど、この方法なら無理なく続けられた」と話していました。費用も、独学ならテキスト代の数千円から、通信講座でも10万円前後と、養成施設に通うより大幅に抑えることができます。
合格率の低さを乗り越えるために必要なこと
デメリットは、やはり合格率の低さです。例年20%前後で推移しており、決して簡単な試験ではありません。
9科目という試験範囲の広さに加え、実技試験の対策も必要になります。独学の場合は、モチベーションの維持や学習計画の管理が難しく、挫折してしまう人も少なくありません。
合格するためには、強い意志と計画的な学習が不可欠です。いつまでに合格したいのか目標を定め、そこから逆算して学習スケジュールを立てることが、合格への近道になります。
ルート3:費用を抑えるなら職業訓練という選択肢
最後のルートは、ハローワークが実施する公的職業訓練(ハロートレーニング)を活用する方法です。これは、求職中の人が再就職に必要なスキルを身につけるための制度で、保育士養成コースが設けられている場合があります。
学費の負担を減らせるかもしれない話
職業訓練の最大のメリットは、費用を大幅に抑えられる可能性がある点です。受講料は原則無料で、テキスト代などの実費のみで学べるケースが多いです。
さらに、一定の条件を満たせば、月額10万円の職業訓練受講給付金を受け取りながら通える場合もあります。これは、経済的な理由で資格取得を諦めかけていた人にとって、大きなチャンスになりますよね。
訓練期間は2年程度で、修了すれば養成施設と同じように無試験で資格が取得できます。
誰でも受けられるわけじゃない点に注意
ただし、このルートにはいくつかの注意点があります。まず、保育士養成コースはすべての地域で常時開講されているわけではありません。
また、誰でも受講できるわけではなく、ハローワークで求職申込をしていることや、選考試験(面接や筆記試験)に合格する必要があります。人気のコースは倍率が高くなることもあります。
利用を検討する場合は、まずはお住まいの地域のハローワークに問い合わせて、開講予定や応募条件を確認することから始めましょう。
あなたにピッタリなのは?状況別おすすめルート診断

ここまで3つのルートを見てきましたが、「結局、自分はどれを選べばいいんだろう?」とまだ迷っている方もいるかもしれません。わかります、その気持ち。
そこで、あなたの今の状況に合わせて、どのルートが最適なのかを診断形式で提案します。ご自身の状況と照らし合わせながら、最適な道を見つけるヒントにしてくださいね。
社会人から最短で目指すなら、どのルートか
現在、別の仕事をしていて、働きながら保育士を目指したい社会人の方。そんなあなたにおすすめなのは、ずばり「ルート2:保育士試験に合格する」です。
おすすめの理由
- 今の仕事を辞めない
- 自分のペースで学習
- 費用を抑えられる
最大の理由は、収入を維持しながら資格取得を目指せる点です。仕事を辞めて学校に通い直すのは、経済的にもキャリア的にも大きな決断になりますよね。
保育士試験ルートなら、通勤時間や休日などのすきま時間を活用して学習を進められます。通信講座などを利用すれば、効率的に合格を目指すことも可能です。
最短で合格すれば、1年以内に資格を取得することも夢ではありません。
じっくり学びたい学生さんに合うのは、こんな方法
高校生や大学生で、これから進路を考える方。あるいは、保育について基礎からじっくり、実践的に学びたいと考えている方。
そんなあなたには、「ルート1:指定保育士養成施設を卒業する」が最適です。
おすすめの理由
- 確実に資格が取れる
- 実践的なスキル習得
- 仲間と一緒に学べる
試験のプレッシャーなく、卒業と同時に確実に資格が手に入るのは大きな魅力です。2〜4年間という時間をかけて、子どもの発達心理や保健、音楽、造形など、保育に必要な知識と技術を体系的に学べます。
特に保育実習は、現場の雰囲気を肌で感じ、子どもたちと直接触れ合える貴重な経験になります。同じ夢を持つ仲間との出会いも、将来のかけがえのない財産になるでしょう。
費用が心配な主婦・求職者のための選択肢
子育てが一段落して再就職を考えている主婦の方や、現在求職中で費用を抑えながら資格を取りたい方。そんなあなたには、「ルート3:職業訓練を活用する」または「ルート2:保育士試験に合格する」の2つの選択肢が考えられます。
まず検討したいのが「ルート3:職業訓練」です。もしお住まいの地域で保育士養成コースが開講されていれば、これが最も経済的な負担が少ない方法になります。
給付金を受けながら学べる可能性もあり、大きなメリットです。
もし職業訓練のタイミングが合わなければ、「ルート2:保育士試験」が次善の策です。独学であれば数千円のテキスト代から始められますし、通信講座も養成施設に比べれば格段に安価です。
家事や育児の合間を見つけて、自分のペースで学習を進められるのも主婦の方には嬉しいポイントですよね。
保育士免許のギモン、ここで全部解決します
保育士免許の取得方法について考えていると、いろいろな疑問が浮かんできますよね。「試験ってどれくらい難しいの?」「結局、お金はいくらかかるの?」「この年齢からでも大丈夫かな…?」など、気になることはたくさんあると思います。
ここでは、そんな皆さんの疑問や不安に、Q&A形式でお答えしていきます。スッキリ解決して、次の一歩を踏み出しましょう!
Q1. 保育士試験の難易度、独学でもいけるのか
保育士試験の合格率は、例年20%前後と、決して高くはありません。国家資格の中でも、やや難易度が高い部類に入ると言えるでしょう。
難しさの理由は、筆記試験の科目数の多さ(9科目)と、全科目で6割以上得点しなければならないという合格基準にあります。1科目でも基準に満たないと不合格になってしまうため、苦手科目を作らないことが大切です。
では、独学での合格は可能なのでしょうか。結論から言うと、可能です。
実際に独学で合格している方はたくさんいます。ただし、そのためには強い意志と計画性が不可欠です。
市販のテキストや過去問を徹底的に活用し、自分で学習スケジュールを管理する必要があります。もし一人での学習に不安を感じるなら、要点がまとまっていて質問もできる通信講座や、通学スクールを利用するのも良い選択肢ですよ。
Q2. 結局、費用と期間はどのくらいかかるんだろう
免許取得にかかる費用と期間は、選ぶルートによって大きく異なります。ここで、もう一度整理しておきましょう。
ルート別 費用と期間の目安
- 養成施設ルート
- 保育士試験ルート
- 職業訓練ルート
「養成施設」の場合、期間は2年~4年、費用は200万円~500万円程度が目安です。最も時間と費用がかかりますが、確実性は高いです。
「保育士試験」の場合、期間は最短半年~数年と個人差が大きいです。費用は独学なら1万円~、通信講座なら5万円~10万円程度と、最も安く抑えられます。
「職業訓練」は、期間が約2年、費用はテキスト代のみの数万円程度と非常に経済的ですが、利用できる人が限られます。
自分の予算と時間で計画を立てることが大事
このように、費用と期間はルートによって全く違います。大切なのは、自分の経済状況や、いつまでに資格を取りたいかという目標を明確にすることです。
例えば、「2年後には保育士として働きたい」という目標があるなら、養成施設に通うか、2年計画で保育士試験の合格を目指すか、という選択肢が見えてきます。無理のない計画を立てることが、資格取得を成功させるための鍵になりますよ。
Q3. 年齢や性別は関係ある?40代からでも大丈夫か
「保育士は若い女性の仕事」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。保育士免許の取得に、年齢や性別の制限はありません。
近年、保育現場では多様な人材が求められています。40代、50代から保育士を目指す方も増えていますし、子育て経験を現場で活かせるのは大きな強みになります。
保護者にとっては、自分と年齢が近いベテラン保育士の存在は心強いものです。また、男性保育士の需要も年々高まっています。
園児たちにとって、男性の先生と関わることは良い経験になりますし、力仕事や防犯面でも頼りにされる存在です。年齢や性別を気にする必要は全くありません。
挑戦したいという気持ちが一番大事です。
Q4. 免許を取った後のキャリア、どんな道があるのか
保育士免許を取得した後の活躍の場は、保育園だけではありません。実は、さまざまな場所でその専門知識を活かすことができるんです。
主な就職先
- 認可保育園
- 認定こども園
- 児童養護施設
- 学童クラブ
- 企業内保育所
一般的な認可保育園や認定こども園のほか、さまざまな事情を抱える子どもたちが生活する児童養護施設や、障がいのある子どもの発達を支援する施設でも保育士は活躍しています。また、放課後の小学生を預かる学童クラブや、企業の従業員の子どもを預かる企業内保育所、病院内の託児所など、働き方は多岐にわたります。
経験を積んで、園長などの管理職を目指したり、独立してベビーシッターとして活躍したりする道もあります。キャリアの可能性は、あなたが思っている以上に広がっていますよ。

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